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映画『海賊とよばれた男』を観た

映画

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君の名は。シンゴジラ、聲の形、etc...

日本映画の話題作が目立った2016年。

そんな1年の締めくくり、というワケではありませんが

映画海賊とよばれた男を観てきました。

 

原作百田尚樹さん、監督山崎貴さん、主演岡田准一さんの組み合わせは

実際の出来事、人物をベースに、一部脚色が入っている実話を元にしたフィクション

という点で永遠の0の時と同じパターン。

客目線でも安定と実績のコンビネーションと言えるのではないでしょうか。

 

主人公のモデルとなった出光興産の創業者である出光佐三氏。

彼と彼の会社の職員が、出光興産(作品では国岡商店)を小さな油屋から日本を代表する大企業にまで成長させ、が権力や世界を相手に戦い、戦後の日本を支えてきた

過程やドラマが描かれている作品。

 

原作がハードカバー上下巻で発売された分量の多い小説で

それを約2時間30分の映画としてまとめた作品なので

原作を読んでいるとやや駆け足な印象を持つこともあるかと思いますが、

そこまで説明不足に感じる場所はありませんでしたし、

 

映画から入ったとしてもちょっと演出がやりすぎ(美化しすぎ)

に感じるシーンもあると思いますが、

逆に映画から観て、映画を観た後に出光さんについて調べてみたり、

原作を読んでみるとその辺の謎が腑に落ちると思うので、

どんな入り方でも楽しめる作品だったんじゃないかなーと思います。

 

 

※以下ネタバレあり

 

 

・映画から入ったとしてもちょっと演出がやりすぎ(美化しすぎ)

と本文に書きました。

特にそう思ったシーンが日章丸事件の場面。

船がイランに行くところ。

船がイランに到着するところで、イラン人から熱烈歓迎を受ける訳ですが、

これ熱烈歓迎を受けたのは実話らしい。

だけど熱烈歓迎を受けたのは2回目の訪問の時の話みたいで

1回目はそもそも巨大タンカーでこっそりイランに向かったのに対して

あれだけの熱烈歓迎はちょっとおかしくない?と感じました。

熱烈歓迎のエピソードを作中で紹介したいという趣旨は分かるのですが、

映画だと理由もなく熱烈歓迎を受けてる結果になっているので

そこが特に意味不明に感じましたw

 

本当なのかどうかはわかりませんが、出光さんに比べて国岡さんが勢い重視なのはフィクションだから仕方ない部分があるとはいえ顕著なのも若干不満というか、

余り彼の凄さが若干抽象的に映ってしまったのもマイナスに感じた人がいるかもしれません。

特にブラック企業アレルギーが強い人には合わない側面が強いかと。

全体的にモデルになった人物に比べて美化されすぎているのは仕方ないとも思います。

 

・百田さん山崎さんお得意のパターン

最後の方の場面。

病院暮らしとなった間際の国岡さんの元を前妻ユキの子孫が

ユキが生前離婚後も国岡さんの事をずっと思い続けていた事を伝える場面。

これが実話かどうかは分かりませんが、

百田尚樹さん作品では影法師や永遠の0でも見た百田さんお得意の演出なのかなーって

思いました。

 

同時に最後のシーンは山崎貴監督のお得意の演出なのかなーって思いました。

主要登場人物が勢ぞろいして象徴的な場面を見せる所。

今回は船に乗って国岡商店の社歌を歌う場面。

永遠の0では少し違いましたが、象徴的な場面を見せて引くという意味では同じで、

オールウェイズでは今回の作品に近い引きだったような気がします。

山崎監督が舞台出身の方なのかは分かりませんが、

舞台的な演出で個人的には好きです。

 

実話を元にした作品は個人的に特に好きなジャンルの一つなのですが、

実話に忠実である事を求める場合と、

多少脚色があってもいい場合に結構大きく分かれて、

その温度差って結構大きいなーって常々思っているのですが、

今回の作品は実話を元にしたフィクションとしているのもあって明らかに後者パターン。

ただ実名で登場させている人物もいる側面もあって(しかも主要人物)

この作品に前者を求めているにはそういう部分も受け入れがたいかもなー

とも感じます。

 

予備知識をあんまり入れないで観るにはとてもいい映画だと思います。

私は楽しめました。