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ラッキースケベとはまさにこのこと

島耕作シリーズ

読んだ事はありますか?

この作品に対してどんなイメージを持っていますか?

 

タメになる漫画?

難解?

女性の裸ばかりでてくる?

これは私が実際に読む前までに持っていた島耕作シリーズに対する印象です。

 

百聞は一見にしかず

課長 島耕作

最初に描かれシリーズ中最も有名なこの作品を先日読み終わりました。

一言で感想を言うと私はこの漫画大好きでした。

では読み終わった前と後で印象は変わったのか?

漫画の感想と共に答え合わせの時間です

 

タメになる漫画?

→△

この漫画の情報量が多い所が好きです。

情報の多さは作者の事前のリサーチの賜物です。

例えば島耕作が関わる仕事(主に家電業界)に関するうんちく、当時の世の中の流れ、また島耕作はあちこちに転勤や出張を行う事になりますが、その土地や人が当時どんな性格や事情を抱えているのか。

作者のリサーチを元に島耕作の視点で我々読者を引き込語られ、イベントが起こっていきます。

調べられた情報なので読んでいて鵜呑みにはせずとも「へぇ~」という気持ちにさせてくれて、漫画に対して引き込まれました。

 

難解?

→×

既に挙げさせて頂きましたが、この漫画、情報量が多いです。

でも同時に薄いです(何

薄い情報を小出しに出してくれます。

これは当時の日本人の特徴でもあったのかもしれませんが、自分の思い通りに事を進めたい系の傲慢な人間がこの作品非常に多い(ドラマもそこから生まれるわけですが)ので口数も多いです。

一時的に含んでいても割と事細かに説明してくれます。

主人公である島耕作視点で話は進み、語られるため島耕作による独白も非常に多い。

何よりバレバレな伏線も多い

ドラマは台詞がなく、行間を持たせ受け手側の想像力を刺激させた方が深いなんていいます。

そういうシーンも沢山あってしかも非常にいいシーンなのですが、

空気の読めないタイミングで語りが入るパターンも結構沢山あります。

 

女性の裸ばかりでてくる?

→◎

島耕作の登場人物は9割不倫しています(何

島耕作に至ってはであったその日にセックスする事もザラです。

上司の愛人を島耕作が抱いてしまうなんてこともザラです。

島耕作に出てくる人間関係は非常に男尊女卑的で、

また日本人の傲慢さがよく出ています。これが当時の日本社会のカーストの縮図と言われればなるほど、と思います。また島耕作は海外転勤をしますが、日本人の傲慢さは外国人相手にも発揮されます。当時経済的に元気だった時期の日本人は本当にそうだったのですかね。他の作品でも度々見受けられたのでおそらくそうなのでしょう。

権力者の男性は大体愛人を持っています。

その愛人の女性が大体物凄く賢いとか、運がいいとか、とんでもない人脈を持っているとかで、只者ではありません。そして揃いも揃ってなぜか島耕作の味方をします。

建前上は無欲な島耕作、傲慢な男性ばかり出てくる中女性陣は母性本能を刺激されるのでしょうか?島耕作には積極的かつ強力的。

島耕作は権力者と男性受けは最悪ですが、女性受けは最高です。

そんなアゲマン女性達によって叩き上げられていくお話、それが課長島耕作でした。

 

 結構ぼろくそな言い方かもしれませんが、最初に言った通り私は大好きでした、課長島耕作。ご都合主義な所満載で無茶苦茶な所満載ですが、そんな中作者のキチンとしたリサーチの元、舞台や状況が展開していく点、また無茶苦茶傲慢で肉食な登場人物だらけの中、そんな彼らの中で揺れ動く無常さや儚さがちらほらエピソードとしてこぼれていく所が何とも絶妙なのです。

 島耕作もそうですがいわゆる団塊の世代、そしてその更に上の世代は、いわゆる大人の汚い部分満載でかつ無茶苦茶というイメージが付きまといます。

 日本経済の発展の中心人物たちでもあるのですが、とにかく無茶苦茶なのです。そこらへんは島耕作の登場人物も、そしてこの記事を書いた日に亡くなった山崎豊子さんの作品の登場人物でも度々登場します。

 いい者か悪い者かで言えばめちゃめちゃ悪い者の集まりなのですが、そんな彼らにもいい部分、儚い部分があるんだよ、現代人である我々の視点で課長島耕作を読んだ時にそういった部分を受け取る事も出来て、私はすっかり読み入りました。

 話の種として当時の時代や島耕作が訪れる国、作法の情報を得る事も出来ますが、一番はそこでした。

 作者である弘兼憲史はめちゃめちゃ人が好きな方だと思いますし、そこらへんの人間関係を描いたという所がすごいです。

 現代における団塊の世代の今を若者世代の視点で見るとやっぱり複雑な所はあるんですけどね(何

 

 読む前は結構敷居の高い作品だと思っていた課長島耕作は思っていたよりもずっととっつきやすい作品でした。